神奈川県立高校入試で志願変更をする際に気をつけるべきこと
- eightykogakushidou
- 1月28日
- 読了時間: 4分
~神奈川県立高校入試で志願変更をする際に気をつけるべきこと~

●志願変更を「すべき場合」と「しない方がいい場合」
神奈川県立高校入試では、出願後に志願先を変更できる制度があります。
この志願変更は、正しく使えば合格可能性を高められる一方で、
使い方を誤ると後悔につながりやすい制度でもあります。
神奈川県の入試では、
倍率・内申点・学力検査・模試データなど、
判断材料が多いため、冷静な整理が欠かせません。
この記事では、
志願変更を考える際に見るべきポイントと、
あえて志願変更をしない方がよいケースについて解説します。
●志願変更は「不安解消」のためにするものではない
志願変更を考えるきっかけとして多いのは、
・倍率が高く見えて不安になった
・周囲が変更すると聞いて焦った
・模試の結果が思ったより伸びなかった
といった理由です。
ただし、志願変更は気持ちを落ち着かせるための判断ではありません。
合格の可能性を、データをもとに現実的に高めるための判断です。
●神奈川県の志願変更で「倍率」だけを見る危険性
神奈川県では、志願変更期間中に倍率が大きく動きます。
・最初は高倍率でも、最終的に落ち着く学校
・志願変更で一気に倍率が上がる学校
も珍しくありません。
倍率は「志願者数」を示す数字であり、
学力の分布や当日の得点力までは分かりません。
倍率だけを理由にした志願変更は、失敗の原因になりやすい判断です。
●全県模試・Wもぎは「偏差値」より順位を見る
志願変更を考える際、
全県模試やWもぎなどの模試結果は重要な材料になります。
ただし、偏差値だけで判断するのは不十分です。
受験者数の中で何位かを確認する
必ず見てほしいのは、
「何人中、何位にいるか」という順位です。
例えば、
・受験者2,000人中、上位250位
・受験者1,000人中、上位300位
では、同じ偏差値帯でも意味が異なります。
志望校の募集定員と比べて、
自分がどの位置にいるのかを考えることが重要です。
●合格ラインとの差を具体的に見る
模試の判定では、
・合格圏
・努力圏
といった表示が出ますが、
それ以上に重要なのは、合格ラインとの差です。
・あと何点足りないのか
・どの教科で差がついているのか
この差が、
残り期間で現実的に埋められるかどうかを考えます。
●共通選抜検査か、特色検査かを必ず確認
神奈川県立高校入試では、
・多くの学校が共通選抜検査
・一部の学校が特色検査を実施
という仕組みになっています。
特色検査は、
思考力・判断力・表現力を重視する問題が多く、
短期間の対策では成果が出にくい傾向があります。
志願変更を考える際は、
・これまでの学習がどちら向きだったか
・残り期間で対策を切り替えられるか
を必ず確認する必要があります。
●内申点と当日点のバランスも再確認する
神奈川県では、
学校ごとに内申点と学力検査の比重が異なります。
・内申点に強みがあるのか
・当日点で勝負するタイプなのか
このバランスを無視した志願変更は、
かえって不利になることがあります。
●志願変更をしない方がいいケース
ここからは、特に重要なポイントです。
次のような場合は、志願変更をしない方がよい可能性があります。
① 模試の順位が定員付近で安定している場合
全県模試やWもぎで、
・募集定員の範囲内、またはその近く
・順位が大きく上下していない
このような場合、
倍率だけを理由に変更するのはリスクが高い判断です。
② 検査内容と得意分野が合っている場合
共通選抜検査・特色検査の内容が、
これまでの学習や得意分野と合っている場合は、
無理に志願変更する必要はありません。
特に特色検査校では、
今から別タイプの学校に切り替えるのは負担が大きくなります。
③ 志願変更先の情報が十分に整理できていない場合
「何となく安全そう」
「倍率が低いから」
といった理由で志願変更すると、
内申点の扱いや検査方式が合わず、
結果的に不利になることがあります。
変更理由を言葉で説明できない場合は、
一度立ち止まるべきです。
④ 通学や入学後の生活に無理がある場合
志願変更は合格だけでなく、
入学後の3年間にも影響します。
・通学時間が極端に長くなる
・校風や学習環境に納得できていない
こうした不安がある場合、
合格しても後悔につながる可能性があります。
●志願変更で一番大切な判断基準
志願変更をするかどうかは、
次の問いに答えられるかどうかで判断してください。
なぜ、この志願先の方が合格の可能性が高いのか。
なぜ、今の志望校では厳しいと判断したのか。
この説明ができるなら、
志願変更は前向きで合理的な判断です。



コメント