2024年度 神奈川県公立高校入試を徹底分析|制度変更初年度・5教科の平均点・難易度・正答率
2024年度 神奈川県公立高校入試を徹底分析|制度変更初年度・5教科の平均点・難易度・正答率

2024年度(令和6年度)の神奈川県公立高校入試では、2024年2月14日に共通選抜の学力検査が実施されました。
2024年度は、単にその年の入試問題を分析するだけではなく、神奈川県公立高校入試の制度が一部変更された最初の年度でもあります。
「2024年度の入試は難しかったの?」
「どの教科で差がついたの?」
「平均点は何点だった?」
「2024年度から入試制度の何が変わったの?」
「今の受験生は、この入試から何を学べばいいの?」
こうした疑問について、神奈川県教育委員会が公表している公式データをもとに詳しく分析します。
今回見るのは平均点だけではありません。
直近3年間の平均点推移、得点分布、設問別正答率、受験生が苦戦した問題、比較的取りやすかった問題まで確認します。
さらに、
「40点を目指すなら何を取るべきか」
「50点・60点では何が必要になるのか」
「70点・80点になると何が変わるのか」
まで考えます。
過去問分析で大切なのは、
「昔の問題は難しかった」で終わらせないこと。
2024年度の結果から、
今の受験生が何を勉強するべきなのか。
そして、
自分の志望校に向けて何点を目標にするべきなのか。
そこまでつなげて考えていきます。
読みたいところから選べます
2024年度 神奈川県公立高校入試を30秒で確認
まず、2024年度入試の結果を簡潔に確認します。
全日制課程の合格者平均点は、
英語 47.0点
国語 64.0点
数学 55.6点
理科 57.3点
社会 54.8点
でした。
5教科合計では、
278.7点
です。
5教科の中で最も平均点が高かったのは国語64.0点。
最も低かったのは英語47.0点でした。
ただし、
「県全体の平均が278.7点だから、自分も278.7点を取ればいい」
という意味ではありません。
神奈川県公立高校入試では、高校によって内申と学力検査の比率が異なります。
受験する高校によって受検者層も違います。
そのため、県全体の平均点と、自分自身が目標にする点数は分けて考える必要があります。
あなたの志望校では何点を目標にすればいい?
「平均点は分かった。でも自分は何点必要なの?」
という方のために、個学指導のエイティでは「入試目標点シミュレーター」を公開しています。
志望校と中2・中3の9教科評定を入力すると、現在の内申から学力検査で目標にしたい点数を確認できます。
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2024年度は入試制度変更の初年度

2024年度入試を考えるうえで、もう一つ知っておきたいのが入試制度の変更です。
2024年4月入学者が受検する入試から、神奈川県公立高校入試制度の一部が変更されました。
大きな変更の一つが、面接の扱いです。
それまで共通の検査として実施されていた面接は、特色検査の一つに位置付けられ、必要な高校・学科等が実施する形へ変更されました。
また、第2次選考の考え方も変更されています。
第1次選考では募集人員の90%までを、調査書の評定と学力検査などの結果から選考。
残りを選考する第2次選考では、実施した検査の結果に加えて、中学3年の各教科における「主体的に学習に取り組む態度」の評価を用いる仕組みとなりました。
現在の神奈川県公立高校入試を理解するうえで、この2024年度は非常に重要な年度です。
ただし、
制度が変更されたことと、その年の問題の平均点が上下したことを直接結びつけることはできません。
入試制度と学力検査の問題分析は、分けて考える必要があります。
5教科の合格者平均点

2024年度の合格者平均点を高い順に並べると、
1位 国語 64.0点
2位 理科 57.3点
3位 数学 55.6点
4位 社会 54.8点
5位 英語 47.0点
となりました。
2024年度の特徴として特に注目したいのは、
英語が唯一50点を下回ったこと
です。
一方で、数学・理科・社会は50点台。
国語は64.0点でした。
つまり、
「2024年度入試は全教科難しかった」
という見方は適切ではありません。
教科ごとに得点のしやすさは大きく異なっています。
また、同じ50点台でも、得点分布を見ると教科ごとに中身が違います。
平均点だけではなく、
どの点数帯に受験生が集まったのか
まで見る必要があります。
直近3年間の平均点比較

2022年度から2024年度までの合格者平均点を比較します。
英語
2022年度 52.1点2023年度 55.3点2024年度 47.0点
国語
2022年度 61.3点2023年度 75.1点2024年度 64.0点
数学
2022年度 52.9点2023年度 53.0点2024年度 55.6点
理科
2022年度 58.9点2023年度 51.0点2024年度 57.3点
社会
2022年度 62.4点2023年度 58.4点2024年度 54.8点
5教科合計では、
2022年度 287.6点2023年度 292.8点2024年度 278.7点
となります。
2024年度は、2023年度と比較すると5教科合計で14.1点低下しました。
教科ごとに見ると、
英語 -8.3点国語 -11.1点数学 +2.6点理科 +6.3点社会 -3.6点
です。
つまり2024年度は、
英語・国語・社会で前年より平均点が低下
一方で、
数学・理科では平均点が上昇
しました。
中でも国語は、2023年度75.1点から2024年度64.0点へ11.1点低下。
英語も55.3点から47.0点へ8.3点低下しています。
一方、理科は51.0点から57.3点へ6.3点上昇しました。
このことからも、
「2024年度全体が難化した」
と一括りにするのではなく、
教科別に分析する必要がある
ことが分かります。
得点分布から見る2024年度入試

平均点だけでは分からない2024年度入試の特徴を、得点分布から見ていきます。
英語は20点台が最も多かった
英語で最も割合が高かったのは、
21~30点の17.2%
でした。
31~40点も15.0%。
41~50点も12.9%です。
一方で、81点以上の割合は約12.8%でした。
平均点47.0点という数字だけでなく、
低~中得点帯に多くの受験生が分布していた
ことが、2024年度英語の大きな特徴です。
国語は60~70点台に多く集まった
国語で最も多かったのは、
61~70点 23.3%
次いで、
71~80点 20.3%
51~60点 18.7%
でした。
61点以上を取った合格者は約59.7%です。
平均64.0点という結果どおり、多くの受験生が60点以上を取っています。
ただし、前年2023年度の平均75.1点と比較すると大きく低下しており、
「国語だから簡単」と考えることはできません。
年度による変化が大きい教科です。
数学は60点台に集中
数学では、
61~70点 27.6%
が最も多く、
51~60点 21.0%
41~50点 15.0%
と続きました。
一方、81点以上は約4.1%です。
つまり2024年度数学では、
50~70点台までは比較的多くの受験生が到達している一方、80点以上になると一気に少なくなる
という特徴がありました。
これは、基本問題・標準問題と難問の難易度差が大きかったこととも関係します。
理科は中間層に幅広く分布
理科では、
61~70点 16.2%
51~60点 16.1%
41~50点 15.8%
でした。
一つの得点帯に極端に集中しているというより、
40点台から70点台まで比較的広く分布
しています。
81点以上も約15.4%いました。
数学とは異なる得点分布になっていることが分かります。
社会も幅広い得点分布
社会では、
41~50点 15.7%
31~40点 15.0%
51~60点 14.7%
が比較的多い結果となりました。
81点以上は約15.1%です。
平均54.8点ですが、低得点層から高得点層まで比較的広く分布しています。
同じ「80点」でも教科によって意味が違う
2024年度に81点以上を取った合格者の割合を見ると、
英語 約12.8%
国語 約16.1%
数学 約4.1%
理科 約15.4%
社会 約15.1%
でした。
特に数学だけが大きく低くなっています。
つまり、
「5教科すべて80点を目指す」
という考え方が必ずしも合理的とは限りません。
教科ごとの問題構成や本人の得意不得意を踏まえて、5教科全体で点数を作ることが重要です。
平均点=あなたの目標点ではありません
2024年度の5教科平均は278.7点でした。
しかし、
「278点あれば志望校に届く」
という意味ではありません。
現在の内申、志望校、高校ごとの選考比率などによって必要な目標点は変わります。
自分の内申から入試目標点を確認する
英語の詳細分析
2024年度英語の合格者平均点は47.0点。
5教科で最も低い平均点でした。
2023年度の55.3点から8.3点低下しています。
ただし、英語のすべての問題が難しかったわけではありません。
リスニングの基本問題は高い正答率
リスニングでは、
対話を聞いて適切な応答を選ぶ問題 86.3%
同じ形式の別問題 71.7%
など、高い正答率の問題がありました。
基本的な聞き取りについては、多くの受験生が得点できています。
語順整序・文脈判断で大きく正答率が下がった
一方、正答率が30%を下回った問題として、
前置詞を選ぶ問題 28.0%
語順整序の一部 14.6%
英文と地図から情報を読み取る問題 28.9%
会話内容に合う組み合わせを選ぶ問題 21.0%
などがありました。
特に語順整序14.6%は低い正答率です。
英語では、
単語を覚える
文法を知る
だけではなく、
会話や文章の流れの中で、知識を正しく使えるか
が問われています。
英作文だけが原因ではない
2024年度の英作文の正答率は40.0%でした。
英作文も簡単ではありませんが、
2024年度英語でより大きく苦戦したのは、
語順整序
文脈判断
複数情報の読み取り
などです。
そのため英語対策では、
「英作文だけ練習すればよい」
というわけではありません。
単語・文法という基礎を使って、
文章の中で判断する練習
まで必要です。
2024年度英語から学ぶこと
英語で40~50点を目指す場合は、
・基本単語・基本文法・基本リスニング・短い英文読解
を確実にする。
60~70点以上になると、
・語順整序・長文読解・資料読み取り・文脈判断・英作文
まで必要になります。
平均点が47.0点だったからこそ、
基本問題を落とさないことの価値が非常に大きかった
教科です。
国語の詳細分析
2024年度国語の合格者平均点は64.0点。
2023年度75.1点から11.1点低下しました。
5教科の中では最も高い平均点でしたが、前年と比較すると大きな変化がありました。
漢字・文学的文章では高い正答率
漢字の読みでは、
79.9%89.5%96.1%86.3%
など、高い正答率でした。
文学的文章でも、
92.9%
89.4%
82.8%
など、多くの受験生が正解した問題があります。
つまり、基礎知識や文章内容を正確に読み取る問題では得点できています。
論述問題は11.7%
一方で、
複数の文章の情報をもとに論述を完成させる問題の正答率は、
11.7%
でした。
2024年度国語の中でも非常に低い正答率です。
複数の文章から必要な情報を探し、
条件を整理し、
適切な内容を文章としてまとめる。
単純な読解だけではありません。
「読める」から「まとめられる」へ
国語で差がついたのは、
文章が読めるかどうかだけではなく、
複数の情報を整理して表現できるか
という部分です。
国語対策では、
漢字
語句
本文読解
だけでなく、
資料や複数文章を組み合わせて考える問題にも慣れておく必要があります。
数学の詳細分析
2024年度数学の合格者平均点は55.6点。
2023年度53.0点から2.6点上昇しました。
しかし、設問別正答率を見ると、
基本問題と難問の差が非常に大きい
ことが分かります。
計算問題は90%前後
基本的・標準的な計算では、
98.0%97.7%89.2%94.8%91.9%89.6%90.9%
など、非常に高い正答率でした。
多くの受験生が基本計算を得点しています。
つまり数学では、
計算問題を落とすと、周囲との差になりやすい
ということです。
応用問題では一気に正答率が下がる
一方、
条件を満たす角度 12.8%
平面図形の線分の長さ 3.4%
方程式を用いる問題 18.6%
関数の点のx座標 6.0%
空間図形の2点間の距離 4.8%
など、非常に低い正答率の問題がありました。
計算問題では90%を超える。
一方、難しい図形や関数では一桁%。
この差が2024年度数学の特徴です。
数学は「全部解こう」としない
2024年度数学で81点以上だった合格者は約4.1%です。
つまり、
80点以上はかなり高い水準でした。
60点を目標にする生徒が、
正答率3.4%や4.8%の問題に何分も使う必要はありません。
重要なのは、
自分が取るべき問題を判断すること。
計算問題を確実にする。
標準問題を取る。
そのあとで応用問題へ進む。
この順序が重要です。
理科の詳細分析
2024年度理科の合格者平均点は57.3点。
2023年度51.0点から6.3点上昇しました。
2024年度では、英語とは反対に前年より平均点が上がった教科です。
基本知識で高い正答率
例えば、
水溶液に流れる電流に関する問題 84.2%
生殖細胞の染色体に関する問題 85.0%
遺伝に関する問題 80.2%
など、高い正答率の問題がありました。
基本的な知識を身につけていることは、しっかり得点につながっています。
図・表・グラフから考える問題で差
一方、
実験結果から電流を逆向きにした場合を考える問題は、
24.6%
でした。
また、
天気のグラフ
遺伝
水溶液
などでも、単純暗記ではなく情報を使って判断する問題が出題されています。
県教育委員会も、2024年度理科について、基礎的・基本的な知識を問う問題の正答率は高かった一方、複数の図や表、グラフから情報を選んで活用する力を問う問題では正答率が低かったとしています。
理科は「用語暗記」で終わらない
理科ではまず、
知識を覚える。
その次に、
グラフを読む
実験条件を整理する
結果を比較する
理由を考える
という練習が必要です。
知識+資料分析
までできる状態を目指します。
社会の詳細分析
2024年度社会の合格者平均点は54.8点。
2023年度58.4点から3.6点低下しました。
地理・歴史・公民を幅広く扱い、資料と知識を組み合わせて判断する問題が出題されています。
基本知識・基本資料は取れている
正答率80%を超えた問題では、
地形図から略断面図を選ぶ問題 81.7%
高度経済成長期についての調査 85.6%
資源に関する問題 89.3%
フェアトレード 86.2%
などがあります。
知識や基本的な資料読み取りができていれば、得点できる問題も多くあります。
複数知識を組み合わせると難しくなる
一方、
20世紀前半の日本を示した略地図の問題 27.2%
最高裁判所の判断と三権分立を組み合わせた問題 28.4%
などは30%を下回りました。
社会では、
単語を一つ覚えている
だけではなく、
知識同士を結びつけること
が必要になります。
歴史なら時代の流れ。
地理なら場所と資料。
公民なら制度同士の関係。
このような「つながり」で勉強することが重要です。
2024年度入試で本当に差がついた力
5教科を横断して見ると、2024年度入試では共通する特徴があります。
それは、
基礎知識を持っているだけでなく、それを問題の中で使えるか
です。
英語なら、
文法を知る↓会話や長文の中で使う
国語なら、
文章を読む↓複数情報を整理して表現する
数学なら、
公式を知る↓条件を整理して適切な式や考え方を選ぶ
理科なら、
知識を覚える↓実験・図・表・グラフを使って判断する
社会なら、
用語を覚える↓資料や他の知識と関連付ける
ということです。
ただし、
応用問題を解くには、まず基礎が必要です。
基礎を飛ばして思考力問題だけを練習しても安定しません。
基礎知識を確実にしたうえで、
その知識を使う練習へ進む。
この順番が重要です。
5教科分析を見て「自分は何をやる?」と思った方へ
入試分析を読んでも、
自分の場合は英語を上げるべきなのか。
数学を優先すべきなのか。
理科・社会で点数を作るべきなのか。
その答えは一人ひとり違います。
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40点・50点・60点・70点・80点を目指すには
ここからは2024年度の問題と正答率をもとに、目標点別の考え方を整理します。
以下は、
「これだけ取れば必ずその点数になる」
という意味ではありません。
年度によって問題構成は変わります。
どのレベルの問題を優先するべきかという学習戦略の目安です。
40点を目指すなら
まず最優先は、
正答率の高い基礎問題を確実に取ること。
数学なら計算。
英語なら基本リスニング・単語・基本文法。
国語なら漢字と基本読解。
理科・社会なら基本知識。
2024年度数学では、計算問題の多くが90%前後の正答率です。
このような問題を落としてしまうと、難しい問題で取り返さなければならなくなります。
40点を目指す段階では、
難問より基礎です。
50点を目指すなら
50点を目指すなら、
基礎問題を取ったうえで、
標準問題をどこまで増やせるか
が重要です。
英語では基本読解。
数学では標準的な関数・確率・図形。
理科・社会では資料読み取り。
国語では標準的な文章読解。
基礎の取りこぼしを減らしたうえで、標準問題へ広げます。
60点を目指すなら
60点になると、
知識を覚えているだけでは足りません。
問題の中で知識を使う力
が必要になります。
2024年度数学では61~70点が最も多い点数帯でした。
60点前後を安定させるためには、
難問を解くより、
基礎+標準問題を高い確率で正解すること
が重要です。
70点を目指すなら
70点を狙う場合、
基礎問題はほぼ落とさないことが前提です。
さらに、
正答率30~50%程度の問題
まで取れるようにします。
また重要なのが、
時間配分です。
難問に時間を使いすぎて、標準問題を解く時間がなくなる。
これは避けなければいけません。
70点以上になると、
問題を解く力だけでなく、
問題を選ぶ力
も重要になります。
80点を目指すなら
80点は、教科によって難易度が大きく異なります。
2024年度で81点以上だった合格者は、
英語 約12.8%
国語 約16.1%
数学 約4.1%
理科 約15.4%
社会 約15.1%
でした。
特に数学の80点以上は少数です。
だからこそ、
「全部80点を目指そう」
ではなく、
自分の得意教科でどこまで取るか
を考える必要があります。
80点を狙う場合でも、
すべての超難問を解く必要はありません。
基本・標準をほぼ完璧にし、
そのうえで正答率の低い問題を一部取る。
この考え方が重要です。
まず、自分が何点を目指すのか決める
40点の勉強と80点の勉強は違います。
そして、
全員が80点を目指す必要もありません。
重要なのは、
自分の志望校に対して、何点必要なのか。
そこを先に決めることです。
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今後の受験生がやるべき勉強
① 基礎問題を絶対に軽視しない
2024年度数学では、基本計算の多くが90%前後の正答率でした。
このような問題は、
取れて当たり前に近い問題
です。
難問を解けることより先に、
周囲が取っている問題を落とさない。
これが入試対策の土台です。
② 正答率の低い問題に時間を使いすぎない
数学では、
3.4%
4.8%
6.0%
などの問題がありました。
こうした問題を解けなかったこと自体より、
正答率80%・90%の問題を落とした方が問題になる場合があります。
入試では、
どの問題を取るか
を考える必要があります。
③ 英語は文脈の中で文法を使う
単語帳や文法問題だけでは足りません。
2024年度英語では、語順整序や会話内容を踏まえた判断で正答率が大きく低下しました。
覚えた文法を、
会話
長文
英作文
の中で使う練習が必要です。
④ 理科・社会は「暗記+資料」
理科・社会とも、基本知識は必要です。
しかし高得点を狙うなら、
グラフ
表
実験
地図
統計
複数資料
まで扱える必要があります。
暗記して終わりにしません。
⑤ 5教科全体で考える
2024年度では、
数学80点以上は少なかった一方、
国語・理科・社会では数学より80点以上の割合が高くなっています。
つまり、
どの教科でも同じ点数を目指す必要はありません。
自分の得意不得意を考え、
5教科合計で目標点を作る
ことが重要です。
保護者の方へ|平均点だけで判断しないでください
2024年度の5教科平均点は278.7点でした。
しかし、
平均点より上なら安心。
平均点より下なら厳しい。
という判断はできません。
同じ280点でも、
内申が違えば意味が変わります。
志望校が違えば必要な点数も違います。
また、
英語を10点上げるのか。
理科・社会をそれぞれ5点ずつ上げるのか。
でも学習戦略は変わります。
大切なのは、
県平均ではなく、その生徒自身に必要な点数を考えること
です。
内申と当日点の関係も確認
神奈川県公立高校入試では、内申と当日点の両方が重要になります。
「内申が低い場合はどう考えるのか」
「当日点でどこまで取り返せるのか」
についてはこちらで詳しく解説しています。
神奈川県公立高校入試|内申と当日点はどっちが重要?逆転合格は可能かを徹底解説
塾長コメント|入試分析は「次の勉強」に変える
入試分析で、
平均点が何点だった。
この問題の正答率が何%だった。
という数字を見ることは大切です。
しかし、それだけでは受験勉強は変わりません。
大切なのは、
そのデータを、自分の勉強にどう変えるか。
正答率4%の数学を練習することが今必要なのか。
それとも正答率90%の計算を絶対に落とさなくすることが先なのか。
英語を15点上げるのか。
理科・社会で合計15点上げるのか。
一人ひとり違います。
過去問分析は、
「難しかった」
で終わらせず、
「だから次に何を勉強するのか」
まで考えるために使ってほしいと思っています。
よくある質問
2024年度神奈川県公立高校入試の5教科平均点は何点ですか?
全日制課程の合格者平均点は、英語47.0点、国語64.0点、数学55.6点、理科57.3点、社会54.8点でした。
5教科合計は278.7点です。
2024年度で最も平均点が高かった教科は?
国語の64.0点です。
最も平均点が低かった教科は?
英語の47.0点です。
2024年度数学は難しかったのですか?
平均点は55.6点でしたが、問題によって正答率の差が非常に大きく、基本計算では90%前後の問題が多い一方、平面図形3.4%、関数6.0%、空間図形4.8%など非常に低い問題もありました。
2024年度から神奈川県公立高校入試は何が変わりましたか?
大きな変更として、共通の検査として実施していた面接が特色検査に位置付けられ、必要な高校・学科等が実施する方式になりました。また、第2次選考では学力検査等に加え、中学3年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を使用する仕組みとなりました。
入試目標点シミュレーター
2024年度の平均点や問題の特徴が分かっても、
次に知りたいのは、
「自分は何点を目標にすればいいのか」
ではないでしょうか。
個学指導のエイティでは、神奈川県公立高校入試の「入試目標点シミュレーター」を無料で公開しています。
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「今の内申で志望校を目指せるのか」
「何点まで上げればいい?」
「5教科のうち、どの教科を優先する?」
「入試まで何を勉強すればいい?」
「勉強方法そのものを見直したい」
このようなご相談も受け付けています。
個学指導のエイティでは、中学生5教科に対応しています。
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出典・参考資料
神奈川県教育委員会「令和6年度神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」
神奈川県教育委員会「令和6年度 共通選抜 学力検査問題」
神奈川県教育委員会「令和5年度に実施する入学者選抜から公立高等学校の入学者選抜制度の一部が変わります」
本記事では、神奈川県教育委員会が公表した合格者平均点、得点分布、設問別正答率、入学者選抜制度に関する資料をもとに、個学指導のエイティが独自に分析・解説しています。
最終更新:2026年10月
個学指導のエイティ

